まさお日記

つらつらと、、、、、

お爺さんとカンロ飴のお話

小さい頃、隣の家のお爺さんが会うたびにカンロ飴をくれたのを覚えている。いかにも駄菓子って味の、昔ながらのだだ甘い飴。会うたびに1粒くれて、子どもながらその味はなんか癖になって好きだった。

 

ある日スーパーでカンロ飴が売ってるのを見つけて、少ないお小遣いで1袋買った。でも結局なんか飽きてしまって食いきれずに半分くらい捨ててしまった。同じ味とはいえ結局はあのお爺さんからもらう1粒の特別感が好きだったんだなと子どもながら気づいた。

 

歳を重ねていつからかそのお爺さんを見なくなった。カンロ飴の味はほとんどもう忘れてしまっている。母親からお爺さんが病気で数年寝たきりの生活を終えて亡くなったと聞かされたのは確か大学に入ってからだった。

 

カンロ飴の味どころか今では爺さんの顔ですらもあまり思い出せなくなってしまった。人に忘れられたくないなとはつくづく思っているが、忘れてしまうのもそれはそれでなんだか切ないな。

 

 

 

と、夜中に何故かふと思い出して、何か形に残したくてブログに綴りました。また気が向けば更新します。カンロ飴どんな味したっけ、また買いに行こう。